​​よくご相談される内容

​​*ご相談内容は、個別に異なるものなので、以下の内容は参考程度に留めてください

​ネガティブに考えてしまう

「自分はネガティブに考えてしまうから、ポジティブに考えられるようになりたい」とおっしゃられる方は多いです。ネガティブに捉えてしまうことによって、気持ちが落ち込む、一歩踏み出せなくなる、人との関わりを避けるなどの問題が生じ、生きづらさにつながっているようです。
心理カウンセリングでは、そのような問題に対しての方法がいくつかあるのですが、ご自分で取り組みやすい方法をご紹介します。
ネガティブ思考をポジティブ思考に変えようとする場合、全てに対してポジティブに考えようとすると大変です。まずは、1つだけに集中して変えてみるのはいかがでしょうか。何を変えるのかというと、「ネガティブに考えること自体」をポジティブに考えてみるということです。
自分の考え方はダメだ、ポジティブに変えたいという発想は、ネガティブな考え方自体をネガティブに考えているということです。けれど、ネガティブに考えることにも、悪い面ばかりでなく良い面もあるはずです。例えば、本当に嫌なことが起こったときのショックがやわらぐとか、悪く考えて自分に厳しいから成長していけるとか…。このように、ネガティブに考えてしまうことのポジティブな面を探してみるという方法です。
ネガティブに考えることにもポジティブな面があると思えれば、ネガティブな自分に対して否定的に考える必要がなくなるので、苦しさは減ると思います。まずはネガティブに考えることのポジティブな面を探してみるのは、おススメのやり方です。

​​考えがまとまらない

考えがまとまらなくなることは、脳に問題があると生じるのですが、心理的なストレスがある一定を超えて強くなるとどんな人にも生じる反応でもあります。そういう場合、少し自分へのタスクを減らす、ちょっと休むようにしてみるなど、負荷を減らすように工夫してみてください。負荷が減ると、また元のように考えられるようになると思います。

一方で、もともと考えをまとめるのが苦手という方もいらっしゃいます。そういう方は、シンプルな方法なのですが、紙に書きながら考えてみると良いかもしれません。自分の問題を思い出すことと、それについて考えることを分けられるから考えやすいのです。

もう一つ、これもシンプルですが、誰かに話してみるという方法もあります。これも問題を客観的にみることができるようになり、考えやすいです。カウンセリングの効果の1つでもありますね。

​​死んでしまいたいと思う

「死にたい」というご相談もよく受けます。「死にたい」と打ち明けられると、一般の方はギョッとすることが多く「そんな風に思うものじゃない」と言われる場合もあり、充分にその思いを語ることが難しい話題です。
「死にたい」と思っている方にとっては、もちろん大切な話題ですし、カウンセリングではそこについて語っていただける場を提供したいと思っております。
個人的には、「死にたい」という思いの背景には、「より良く生きたい」という思いがあるのだろうと考えています。より良く生きたい、けれど、それが叶わないという時に死にたい気持ちが浮かび上がってくるのではないでしょうか。つまり、何らかの問題があり、それが自分では乗り越えられないと感じた時に、死にたいという表現になるのではないかと思うのです。
そう考えると、その何らかの問題については、一緒に考えることができますし、提供できるものがあると思います。もし期待するような解決に至らなかったとしても、その思いをちゃんと誰かに語るというだけで、1人で抱えている時とは重みが変わっていると思います。

やる気がおきない

​意欲が低下している状態は、心理的な問題だけでは判断できないのですが、心理的な面に限って考えてみると、何かにトライして、上手くいかなかったという経験をし続けた後に陥る状態です。

その場合、ステップを小さくして、上手くいったという経験を重ねることがポイントとなります。少しだけ試しにやってみて、上手くいった、これを重ねるうちに、意欲は高まっていきます。

けれど、それを試す意欲すらないという方もいらっしゃいます。その場合は、自分の好きなことをしてみるのが良いと思います。意欲が全体的に下がっている状態で、自分が好きでもない勉強や仕事に関しての意欲だけを高めるのは至難の技です。まずは、自分の好きなことをやってみて、その意欲が高まってきたら、吊られて苦手なことに取り組む意欲も少しだけあがってくるものです。ですから、まずは好きなこと、得意なことをやって全体に意欲が高まってくるのを待つのが良いと思います。

​​食べることが怖い・食べ過ぎてしまう

ダイエットをきっかけにして生じることが多いようです。体重が減ることで達成感が得られ、どんどんエスカレートしてしまい、悪循環に陥ることがあります。客観的には痩せているのに、ご本人はまだ太っていると思っていることも多く、認識にずれが生じることもあります。痩せていると自覚されている場合も、体重を増やすことが怖いと感じる方もいらっしゃいます。カウンセリングでは、その認識の仕方にアプローチすることができます。また、対人関係、特に家族関係で無理をしている場合がありますので、その点に取り組むこともあります。
もう一つの大事な点は、心理的な問題だけでなく、体の問題も考えないといけないということです。体重が極端に減った場合、体の方にも様々な問題が生じますので、医師とも連携して進めることになります。
いずれにしても、多くの場合、ご本人よりもご家族の方がはじめに問題意識を持たれることが多いようです。ご本人が必要性を感じておられない場合は、ご家族だけでも相談の申し込みをされると良いと思います。

​​学校に行けない・会社に行けない

学校に行けない・会社に行けないというのは、よく問題行動として考えられているのですが、見方を変えると「ストレスに対する対処行動」と捉えることができます。緊急事態に、ストレスから大きく距離を取るという対処行動です。

たいていの人は、緊急事態に至る過程で疲れ切っていますので、その回復を目指すことが優先されます。平たく言うと、「まずは心身ともに元気になる」のが大切です。元気になった後に学校に行くか行かないかを考えるといった手順が良いと思っています。

一方で、ストレスから、大きく距離を取るのではなく、小さく距離を取れるようになると、復帰しやすく、また同じような事が生じにくいのかなと思います。小さく距離をとるというのは、苦手な人から距離を取れるようになったり、無理なことを言われたら拒否したり、嫌なことを言われても受け流すようなことです。これができると、ストレスから心理的に距離が取れます。

こう書くと、何とか学校や会社に復帰することを推し進めているようですが、そんなことはありません。もちろん、そこを辞めるという選択肢もありだと思っています。環境が自分と合わない際に、別の場所に移ることは動物にしかできない特権だと思っています。

自分を傷つけてしまう

自分を傷つけてしまう方のご相談も多いです。

家族や友人はそれらを問題だと受け取ることが多いのですが、基本的には問題への対処行動です。実際に、そのような自傷行為を「止めさせられたら本当に死んでしまう」という方も少なからずいらっしゃいます。そのため、問題自体が変化すると、対処の必要がなくなり、自傷行為は自然に減っていきます。これが負担の少ない自傷行為の止め方だと思います。

また、一括りに語ることはできないのですが、自分を傷つけるという行為自体にも表れているように、自傷行為をする方は自分を責める傾向が強いように感じます。問題が整理でき、自分を責めるばかりではなくなると、楽になることがあるようです。

夫婦関係がうまくいかない、親子関係がうまくいかない

これらのご相談は、多様な背景をお持ちなので、短い文章でお答えするのがさらに難しいです。
ただ、人間関係の悩みについて全般的に言えることですが、コミュニケーションがズレてしまっていることによって問題が大きくなっているケースは多い気がします。
改善するためには、それらのコミュニケーションの疎通性をよくすることが良いのですが、「『コミュニケーションをよく取るように』とアドバイスされることはあるけれど、何をどう取ればいいのか分からない」といったお話もよく伺います。
個人的にオススメしたいのは、「結論」よりも「それに至った背景」を語ることです。
たとえば、不登校の保護者の方が、「学校に行きない」と子どもに言っているとします。けれど、そう言っている方がカウンセリングに来てお話しされるのは、そういうメッセージに対する迷いなのです。「あまり学校を進めても、また体調を崩してしまうかもしれない」「学校だけが全てじゃないし」「けど、このまま家にいて時間を無駄にしてもこの子の将来のためにはならないんじゃないか」など、様々な迷いを持たれています。それなのに学校に行くようにだけ伝えるのは、あまりに一面的になってしまっています。考えている過程を伝える方が意図が伝わりやすく、人間関係としては大事です。
また、迷ったまま伝えると、相手も迷いを語りやすくなり、良好なコミュニケーションになっていきます。コミュニケーションがうまくいかないと感じた際には、結論ではなく背景を語るようにしてみてはいかがでしょう。

​​人を信じられない・人を避けてしまう

誰かに傷つくことを言われたり、されたりした場合、人を信じられなくなります。この反応は、自然なことです。ひどい目にあったのに、それを忘れて人との距離を縮めると、また同じように傷つくことをされるかもしれません。ですから、人への不信感というのは、自分の身を守るための反応とも言えます。
そのため、自分自身が弱ってしまい、人と接することがきつい場合、無理に人を信用しようとせず、少し距離をとって、相手が信用できる人なのかどうかを見定めると良いと思います。
しかし、ある程度回復してきたら、人と接してみることも必要になります。結局人に対する不信感を減らしていくためには、「人と接して大丈夫」という経験を積み重ねるしかないからです。それを避け続けていると、かえって人への不信感が大きくなってしまうとも言われています。だからと言って自分のペースで進めていいですし、相手をきちんと見定めた上で、徐々に試していくのがコツです。

©2019 rubato psychological counseling All rights reserved.